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最新 Gen AI 事情
公開2026.06.09 テーマプロフェッショナルサービス · 米国/グローバル

KPMG と Microsoft が「信頼できる」AIエージェントを世界規模で展開──Agent 365 + Copilot を全社へ

サマリー

2026/06/09、KPMG と Microsoft が関係を拡大し、Microsoft Agent 365 を「KPMG Trusted AI」フレームワークに統合。メンバーファームの全世界従業員へ Microsoft 365 Copilot を展開する。UNESCO との「AI EmpowerED」では2026年末までに50万人超の教師・学生の育成・認定を目指す。

世界規模で「信頼できる」AIエージェントを展開へ

2026年6月9日、KPMG と Microsoft は両社の関係を世界規模で拡大すると発表した。狙いは、クライアントが AI エージェントを大規模に本番展開するのを支援することにある。これまで多くの企業が PoC(概念実証)の段階で足踏みしてきたのに対し、今回の取り組みは「全社規模での展開」を明確に前提に置いている点が特徴だ。

その中核となるのが、Microsoft Agent 365 の活用である。KPMG はこれを自社の「KPMG Trusted AI」フレームワークの強化に組み込み、ガバナンスと信頼性を担保しながらエージェントを運用する設計を採る。AI エージェントが業務プロセスに深く入り込むほど、誰が・何の権限で・どのデータにアクセスし、どんな判断を下したのかを統制する仕組みが不可欠になる。今回の連携は、その統制レイヤーを展開の前提として据えている。

Copilot を全世界の従業員へ、クライアント基盤にも組込み

KPMG のメンバーファームは、Microsoft 365 Copilot を全世界の従業員に展開する。つまり、自社の働き方そのものに生成 AI を組み込み、その経験知をクライアントへのサービス提供に還元していく構図だ。コンサルティングファーム自身が最初の大規模ユーザーとなることで、提供する助言に実装の裏付けが伴う。

さらに KPMG は、クライアントへのサービス提供基盤に Microsoft 技術を深く組み込む。エージェント運用とガバナンスの土台を共通化することで、個社ごとにゼロから設計し直す負担を減らし、再現性のある展開を狙う。要点を整理すると次のとおりだ。

  • KPMG と Microsoft が世界規模で関係を拡大し、クライアントの AI 大規模展開を支援
  • Microsoft Agent 365 を活用し「KPMG Trusted AI」フレームワークを強化(ガバナンス・信頼性重視)
  • メンバーファームが Microsoft 365 Copilot を全世界の従業員へ展開
  • クライアントサービス提供基盤に Microsoft 技術を深く組込み

UNESCO と「AI EmpowerED」──人材育成を同時に設計

今回の発表でもう一つ注目すべきは、技術展開と並走する人材育成の取り組みだ。KPMG は UNESCO と共同で「AI EmpowerED」プログラムを推進し、2026年末までに50万人を超える教師・学生の育成・認定を目指す。技術を配るだけでなく、それを使いこなす人を育てるスキリングの要素を明確に組み込んでいる。

AI エージェントの全社展開は、ツールを導入した瞬間に成果が出るものではない。信頼を担保するガバナンスと、現場で使いこなす人材の両輪が揃って初めて、展開は規模に耐える。今回の取り組みは、その両輪を同じタイミングで設計している点に意義がある。

Meta Flow AI の視点大規模展開の成否を分けるのは、ツールの性能そのものではなく「信頼フレームワーク+人材育成」を同時に設計できるかどうかです。KPMG は Agent 365 によるガバナンス強化と、UNESCO との50万人規模のスキリングを並走させました。日本企業がエージェント活用を本番化する際も、ガバナンス(権限・監査・責任の所在)と現場の使いこなし(育成・認定)を別々のプロジェクトに切り分けず、最初から一体で設計することが、PoC で止まらないための鍵になります。導入計画を立てる段階で「誰がどう統制し、誰がどう使うのか」を同じ表に並べることをお勧めします。

海外の本番化事例を、自社の業務にどう翻訳するか。Meta Flow AI が伴走します。

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出典